ウェブディレクターがとるべきコミュニケーションの4つのポイント

2016年9月3日土曜日

コミュニケーション ディレクタースキル

t f B! P L
ウェブディレクターとして仕事をしていると、いろいろな人とお話する機会があります。
人とコミュニケーションをとるのが得意な人、苦手な人、たくさんいます。
# わたしはどっちかというと苦手です……。

得意・苦手に関わらず、デキる人のコミュニケーションには、共通している点があると思います。
わたしが気づいた共通点を、自戒も込めて書いときます。




質問にはYes/Noで返事

デキる人は、質問されたら何はともあれまずはYes/Noで返事していると思います。

例1)
Aさん 「この仕事だけど、16時までにできる?」
Bさん 「別の○○の仕事があるんです。その後の着手なんで、12時くらいから着手できます。」
Aさん 「であれば、16時までには間に合うかな?」
Bさん 「4時間あるので、たぶん大丈夫だと思います。」
例2)
Aさん 「この仕事だけど、16時までにできる?」
Bさん 「はい、できると思います。」
Aさん 「お、よかった。どのくらいの時間を見込んでる?」
Bさん 「別の○○の仕事があるので、着手するのは12時からですけど、4時間あればやりきれるとと思います。」

例1の場合だと、Aさんは「別の仕事の話は良いから、何時から着手とか良いから、できるかどうか知りたいんだよ。」ってなりますよね。
例2の場合だと、Aさんが知りたがっていることに最初に答えています。


この業界にいれば、メールやBacklogなどでのコミュニケーションが普通に行っていると思います。
履歴が残るコミュニケーションだと、先に理由をダラダラ書いちゃうことが多いみたいですけど、最初に返事することは割りと大事。


黙って変更、ダメ、絶対

仕事をしていると様々な変更が発生します。
変更にどう対応するかが、ある意味ウェブディレクターの仕事の中心なんですけど、小さな変更でもちゃんと共有していますか。

例)
Aさん 「急ぎじゃないけど、この仕事お願いできる?」
Bさん 「はい、このくらいであれば、明日くらいまでにできると思います。」
Aさん 「ありがとう、じゃあよろしくね。」
・・・・・・翌日・・・・・・
Bさん (ちょっと別件で立てこんだから、Aさんの仕事は急ぎじゃないといっていたし、後回しで明日やろう)
Aさん 「Bさん、頼んだ仕事できてる?」
Bさん 「あ、まだです。」
Aさん 「え、今日にはできるっていっていたじゃない。」

まぁ、ありがちな図のひとつですね。
Aさんの頭の中では、「明日」なんです、完了が。
でも、Bさんは予定を変更したことをAさんに伝えませんでした。
この小さなスレ違いの積み重ねが、信頼を失う要因にもなっちゃいます。


大きなことから小さなことまで働くみんなにホウレンソウ

ヤ○マーのリズムで読んでください♪
ウェブ制作の仕事は、工程がわかれて人が切り替わることがよくあります。
ウェブディレクターから見ると、依頼先が変わるのです。

たとえば、デザインが終わり、コーディングに入るときは、依頼先がデザイナーさんからコーダーさんに変わります。

例)
Aさん 「Dさん、デザインありがとう。これで提出するね。」
Dさん 「お願いします。」
クライアント 「良いデザインですね。これで進めてもらえますか。」
Aさん 「かしこまりました。」
Aさん 「Cさん、このデザインでコーディング着手してもらえますか。」
Cさん 「ほい、了解ですよー」

Aさんは制作を進めるためにちゃんと依頼していますね。
だけど、ここでの問題は、Dさんに結果を戻していないこと。
せっかくクライアントから「良いデザインですね。」と褒められたとに、報告していない。
すごくもったいないですよね。
誰だって、自分の作ったものに対するフィードバックは聞きたいものです。
OKならOK、ダメならダメ、というフィードバックをちゃんと伝えるべきです。


悪いことをちゃんと伝える

さて、本稿の最後は、割りと苦手な人も多そうなこと、「悪いことをちゃんと伝える」です。
これはもう例を見ましょう。

例)
Aさん 「デザインチェックをお願いします」
クライアント 「これはデザインとしてそもそも求めるレベルに達していないよね。」
Aさん 「わかりました。それでは再考します。」
・・・・・・会社に戻る・・・・・・
Aさん 「デザインのフィードバックが結構多くて、直しの部分がたくさんありそう。」
Dさん 「そうですかー。どのようなフィードバックがありましたか?」
Aさん 「結構大きく作りなおして、メインの画像はこうして……」

Aさんはすごく気を使って、クライアントの言葉を直接伝えなかったんだと思います。
でも、それってDさんのためになりますか?

加えて、Dさんに伝えられるだけの情報を引き出していますか、という点も大事。
悪いことを伝える、ちゃんと伝える、この2点が大事。

悪いことは、デザインがレベルに達していないということ。
ちゃんと伝えるというのは理由をちゃんと明らかにすること。

「わかりました。それでは再考します。」とひいてはダメ。
「どのへんで、そう感じましたか。」とか、「もう少し具体的に教えてもらえますか」とか、掘り下げないと直しようがありません。
わたしは具体的でないフィードバックに対して、ひたすらやりとりすることを千本ノックとか呼んでいますが、これ始まると誰も幸せにならないです。


さて、自分でも気をつけようっと。

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