ウェブディレクターがプロジェクト受注前後に気をつけたほうが良いこと。チームビルディングの失敗はプロジェクトの失敗に直結する!

2020年6月1日月曜日

ディレクタースキル 炎上

t f B! P L
営業の終盤から、プロジェクトの立ち上げタイミングって、炎上のタネが仕込まれる最大の危険ポイントだと思いませんか?
誰が主導取っているのかもわからなくなり、プロジェクトの前提的なは進め方の話をするタイミング。
正式な受注をしていなかったり、それが要因で専門職が参画できなかったり、とてもとても危険をはらんでいると思っています。

炎上のタネ

提案に関わったメンバーと、実行する段階のメンバーが全然違う

これは会社の特性にもよるのですが、提案時にクライアントと密なコミュニケーションをとっていたメンバーが、プロジェクトの実行に関わらないという会社もあると思います。もしくは、普段は実行に関与するが、何かしらの理由により関わることができなくなってしまうとか。

これ、炎上のタネの筆頭だと思っています。
営業段階だと、議事録とか、決めた内容を都度提案書まで反映するとか、そういうことを結構怠ると思います。
# 「わたしは怠っていない!」という人は、次の項目へ。

いろいろな履歴が明文化されていないから、新担当に情報を100%引き継ぐことができない。口伝で引き継いだりして、結構約束事が漏れる。そして、そういうときに漏れるのは、たいてい最重要ではないが、プロジェクトの後に大きく影響する内容ということが多い。
そして、あとになって発覚して問題勃発……!

メンバー同士の意思疎通が不十分

毎回プロジェクトチームを編成するやり方で取り組んでいる場合によく起こる問題です。
「はじめましてこんにちは」のメンバー同士でプロジェクトを開始するものだから、人間同士の相性という問題が度外視され、スキルだけを見て体制が組まれることが多い。
そのため、いざプロジェクトを開始してみたら、意思疎通が全然成り立たない、プロジェクトを遂行する上で大事にしていることが全然違う、などの問題に直面し、チームが空中分解する。

そして、この問題の恐ろしいところは「スキルをもったメンバーが揃っているんだから、なんとかなるでしょ?」という具合に、プロジェクトの外から見たら、問題と思えないこと。だから、対策が遅れ、気づいたときには大炎上!

その外注さんとは初取引ですが、まぁ大丈夫でしょ

よくあるのもこのケース。結構大規模な案件とかやるときに、外注さんを体制に組み込みます。初めてのお取引にも関わらず、プロジェクトの概要を伝えて、お見積りをもらって、費用がはまるから発注。
ふたをあけてみたら、そのプロジェクトの内容をちゃんと把握しているわけでもなく、そもそもプロジェクト遂行に必要なスキルが足りていないとか。

目撃した中で一番ひどかったのは、SPA & 会員認証系のAPI連携を含む動的サイト構築案件で、プロジェクトの初期から関わってくれていた外注さんを、実装段階で費用面から外して、別の外注さんに依頼。依頼された外注さんは、プロジェクト開始直後に「これ、ぼくらじゃできませんね」といってプロジェクトから離脱。結局、そのプロジェクトは満了できませんでした。

力量不足、わかっているけど、支援も不足

プロジェクトメンバーが部分的に力量不足の場合。本当は十全のメンバーでプロジェクトを始められればよいのですが、そうも言えないのが現実。その場合、組織や上司から適切な支援を得られるか、という点が非常に重要なのですが、その支援すら不足するケースもありえます。

この問題の厄介な点は、支援体制もついていることから、リスクに対するケアがとれているように見えるということ。リスクに対して「支援」という手当ができているように見えるけど、実は支援も力量不足でプロジェクトをやりきれない。だから検知が遅れて……(ry

まとめ

今回出したのは一例ですが、炎上のタネという意味では誰もが見たことあることじゃないでしょうか。炎上の理由がわかれば、対策も立つ。というか、書いてあることの逆をやれれば良い (それが難しいんだけど)。

みなさんのプロジェクトがうまくいきますように。

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