ある意味好きに名乗れるので、他の業界の方々からすると、不思議な状態かもしれません。
いくつか紹介していきます。
大前提
関わるその人がどのような役割を担っているかは、都度コミュニケーションを取って明確にすること
これを怠ると、その人に対する期待値のずれや、求められることの差異が発生して、お互いに不満を抱えます。
ある意味好きに名乗れるということは、別に肩書がその人の特性を示していないこともありえるのです。
くわえて、その肩書が特性を示していたとしても、各社ごとに定義が異なるのです。
理想と現実
今回ピックアップする「営業」「プロデューサー」「ウェブディレクター」の3職種について、理想と現実を整理してみます。
理想
おそらく、こんな状態になっていれば、理想的ではないでしょうか。
営業の業務領域とプロデューサーの業務領域が多少重なり合い、プロデューサーとディレクターの業務領域が多少重なり合う。これにより、それぞれの苦手な部分を補いあい、成果を最大限上げていく……。
さて、このような図のときに、それぞれの職種が担う役割を考えてみます。
営業
端的にまとめると「アカウントとの関係を構築する」です。
テレアポする人もいれば、新たなコンペのお誘いを受けて参加する人もいると思います。
手段は問いませんが、新規のアカウントを作り、関係を構築することが最大のミッションだと考えています。
関係を構築する中で、ほか部門を紹介してもらったり、課題を発見して提案につなげたりして、新しい仕事を作ります。
プロデューサー
端的にまとめると「プロジェクトを作る」です。
営業が作ったアカウントに対して、継続的な関係を構築することで、新しい案件を作ります。営業よりもアカウントに対して深く入り込み、場合によっては相手側の内部の課題を発見し、課題解決のアプローチを行います。
結果的に新しいプロジェクトを作ったり、業務フローを変えたりしていき、成果を最大化していきます。
ディレクター
端的にまとめると「プロジェクトを回す」です。
営業、もしくは、プロデューサーが作ったプロジェクトを回すのがディレクターです。
ディレクターとして、QCDを管理したり、それぞれの優先度に合わせて対応を決めたりします。
最終成果物を作成するという観点における責任者となります。
現実
しかし、そこまでキレイに役割分担できている職場はほぼないでしょう。
ひとりひとりが複数の役割を担うのが現実です。
大きく領域を重なり合わせながら、仕事をしていくことがほとんどのはずです。
ウェブ業界の現実はこんな状況ですので「案件の開始時にそれぞれ (クライアント含む) の役割を明確にすることが非常に重要」なのです。
営業
契約や費用調整の主担当窓口になることが多いと思います。
あと、何か新しくやりたいときの第一窓口にして、第一相談先。
ただし、制作上で何か問題が起きたときも当然動くし、プロジェクトの定例会にも参加することは多いです。
プロデューサー
営業からディレクター機能の一部まで、担うことが多い、と思います。
初動としてプロジェクトの概要をヒアリングし、要件定義くらいまでやって、ディレクターに引き渡す。引き渡しながらも引き続き関わり続け、場合によっては最後までプロジェクトの中心に居続ける。
ディレクター
制作の責任者。比較的長いプロジェクトになると、営業機能も半分くらいとって変わることも多く。QCDの管理や、規模の大きいプロジェクトだと、プロジェクトマネジメント機能を担います。
デザイナー、コーダー、システムエンジニア、プログラマー、インフォメーションアーキテクト、などなどを取りまとめ、プロジェクトを実行する役割です。
結局何が違うのか
違いは会社によって違います!
で、終わってしまう、だめな記事……。